【かなめ日記】指定廃棄物問題を追う その2

掲載日:2015.05.12

ゴールデンウイークに入る直前の4月24日、衆議院環境委員会で、委員会のメンバーに差し替えをお願いし、わずか15分の持ち時間ではあったが、国会では初めて私がこの千葉県の個別の問題を取り上げた。奇しくも環境省が正式に候補地決定を千葉市に通知してきた日であった。(※質疑のビデオはこちらから)


まず、正式通知の一週間も前からマスコミに情報が漏れていた問題。環境大臣からは当然に遺憾の表明があった。だとしても、いきなり不信感が生じたことは避けられない。今後同じ過ちを繰り返さぬよう、強く要請。


次に、直下型地震や津波、液状化のリスクについて。環境省は、「いわゆる津波浸水区域に該当するエリア及び東日本大震災における津波到達ラインより海側のエリアをあらかじめ除外する、そういうようなルールに従って選定作業を進めている」という趣旨の答弁。その後の私の部屋でのヒアリングでも千葉県が有識者に委託した調査報告書の結果に基づき、当該東電敷地には、問題の生じうる規模の津波は来ないという点を強調。液状化との複合リスク等につき、更なる調査を行いたい。


次に、いわゆる「指定解除」について。現行法には解除の規定が無い。しかし、8000ベクレル以上の廃棄物としての指定から月日が経っているため、当然、数値は多少なりとも下がっているはず。大臣答弁ではこの点には理解を示し、省内で現在、解除の方法などを検討させているとのこと。近々、結果の報告を受けたい。


なお、時間切れとなってしまったが、8000ベクレル以上かつ未指定の問題。現在のルールでは、風評の懸念があるため、指定は任意とされている。ただし千葉県の場合にはそのようなケースは無い、と環境省は報告。あと、千葉県のみに加わった選定対象、即ち民有地も対象に含めた問題。この二点を含め、更なる調査を続けて行く。

関連記事