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長崎の事件に思うこと
   
12歳による犯行という驚愕の事実の前に、また大人たちが頭を抱えている。私の政策の中でも記したが、やはり昔なら当たり前に存在したコミュニティが無くなってしまったために、子供達が道を誤るシグナルを地域が捉えることができないでいる。ただ、残念だがこのような忌まわしい、悲しい事件はもうしばらくは続くだろう。米国でのような、少年による拳銃乱射のような事態も起こらないとは限らない。そして無力感と猛省の中から我々ひとり一人が21世紀の教育や地域の再生を考えて行くしかない。その際に、あの犯罪多発地域であるニューヨーク市の犯罪を激減させたジュリアーニ市長が実践したとされる「割れ窓理論」は傾聴に値する。また、一方、少年法の改正が再度議論に上がっているが、これについても検討を進めるべきだろう。千代田区でのいわゆる歩きタバコ禁止条例や悪質な酒気帯び運転の罰則強化をした改正道路交通法などの例からも明らかなように、より厳しい罰則規定が現状を大きく改善させるのは一面で事実だ。シンガポールのような厳格な国家は時として民主主義的ではないと揶揄されもするが、やはり人々の倫理とか良心だけに期待しては解決できない問題の場合、このような懲罰の恐怖を国民に与えることであるべき国の姿を目指すのもやむを得まい。少年法改正は根本的な問題解決にはならない、という識者の主張も確かに理解できるが、それでも被害者感情あるいは自分の子供が被害者となることを防ぎたいと考える多くの親の心情からすれば、根本解決に加えて策を講じる必要もあろう。  
2003年07月09日
田嶋 要
 


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