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日本民営化
   
日経新聞一面に「官業開放」の連載が出ている。18日のサブタイトルは「『役人』は要らない」と強烈だった。役所勤めの方はこれをどう読むか。私の意見は、まさに役所に勤める多くの方が、この官業開放を率先すべきだ。そもそも役所に頼るということは、”『公』を人任せにする”ということだ。言ってみれば、民主主義の時代に、質よりもまず量(広く行き渡る)・スピード重視で暫定的に導入されたのが、官による公的サービスの提供だ。しかし、考えてみると”公”は楽しいし、やりがいがある。そしてどんなサービスがいいのか一番わかっているのは他でもない生活者・住民・市民・納税者だ。そんな”公”を人任せにしておく手はない。しかも創意工夫でビジネスチャンスにもなる。というわけで、今の日本には今まで役所がやってきた世界に宝の山がある。お金もうけというよりは、人生を豊かにする宝の山が。

杉並区に住んでいた頃、NPOグループで、区の公園・緑地に関する活動を役所の仕事から外せないかという検討をした。調べてみると先進的な塚山公園というところで、住民が主体となって公園の設計から保守、ハード・ソフトの検討までを行っていた。そこでは、お役所はあくまで脇役。予算を握っているから発言権があるという感じである。そして、参加する住民は生き生きとして、新しい出会いと役割を楽しんでいる。

生活者が主役の日本を創るということは、このような活動があらゆる分野で当たり前になる、ということだ。私はそれを「日本民営化」と呼びたい。今流行りの地方分権も、三位一体改革も、中央の官から地方の官へという話で止まっては、改革の価値は低い。日本という国から、「官」の体質を減らして行くことこそが、その本質である。国の官僚も千葉市の職員も、「まず生活者として考えよう、動こう」ということである。もちろん、なんでも民営化すれば良くなるという安易なことを言っているのではない。民営化でコストや利益一辺倒になってサービスの質が落ちては元も子もない。また、ボランティアは、どうしても財政面やサービスの継続性という面で懸念もある。だから、官が全く無くなってしまうということは現実的には不可能だろう。だだ、私は、これらの長所短所をわきまえた上で、大きな流れとして人々が官ではなく、できる限り民の立場で公に取組む社会を作りたいと思っている。

 
2003年08月20日
田嶋 要
 


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