| 菅直人代表が来葉(千葉に来ることを当地では「来葉」というそうだ)した日に、もう一つのイベント、第一回政治スクールが民主党千葉県連主催で開かれた。講師の一人は、あの著書「産廃コネンクション」が新聞等で絶賛された千葉県庁職員の石渡正佳氏である。千葉で早くお会いしたいと思っていた方のお一人から講義を受けられたのは幸いだ。
産業廃棄物の問題といえば、いわゆる「静脈物流」だ。千葉が抱える深刻な問題のひとつであることは知っていたが、その“3K”イメージとは裏腹に、石渡さんの講義と人柄はユーモアに溢れていた。石渡さんたち現場の方々の努力で、千葉の産廃問題は日本で一番大きな改善を見ているという。その自信に裏打ちされていたのだろう。それにしても、スライドで紹介された、おびただしい数の不法投棄の現場はショッキングであった。
彼のメッセージは至ってシンプルだ。「産廃処理業界は『資源再生業界』へと発展しなければならない。」全く同感である。20世紀の経済社会は、モノを生産し消費することばかりに注力してきた。廃棄物は言わばそのあだ花だ。これからの日本、そして世界全体が志向すべきは、循環型の社会。生産プロセスの最終段階にある「処理」の分野は、実は最終ではなく、再度出発する「再生」という形に変えていく必要がある。規制一辺倒ではなく、業界をどう育てるかという視点が不可欠だ。
モノを生産する側については、「産廃処理能力は生産活動のボトルネックだ」という認識を持つことの必要性を強調された。これも同感だ。リサイクル施設や中間処理施設が充分にあれば、このようなボトルネックは解消されるが、現状は程遠い。生産活動は、環境破壊活動であるという一面も忘れてはならない。
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