| 「課長島耕作」で有名な弘兼憲史の別のシリーズ「加治隆介の議」をいま読んでいる。民間企業に勤めていた隆介が保守地盤の強い福岡から颯爽と政界に挑戦する話だ。その中にこんなくだりがある。農村部を訪れた隆介が一人の農民に政治パンフを渡す。すると、受け取った農民がそれをぱらぱらと振ってみる。何も落ちてこないことを知るや、「失礼なやつだな。お札の一枚もはさまずに」と吐き捨てる。
千葉では、これと似た光景がかなりまだ現実だと言われた。ドッと疲れた。金権千葉なのである。そういえば課長島耕作を読んだのは、あの漫画の舞台となったフィリピンのマニラに在住していたときだ。加治隆介の議も、実は千葉が舞台だったりして? いや、そうではあるまい。自民党が強い世界では、これがどこでも当たり前の世界なのだ。カネ、利益誘導の誘惑を有権者と政治家が共に断ち切る強さを持つ日は、いったいいつのことだろうか。
|