| これからの日本は、今だかつてどの国も経験したことのない少子“超”高齢化社会に突入します。そして私は、この激動の時代への適応に私たち男性はよほど覚悟しておかねばならないと思っています。これまでの日本の社会は、男性中心、職場中心の社会でした(女性の社会進出という点では、日本は韓国と並んで一番遅れています)。しかし、それら男性が退職後迎える社会は間違いなく地域中心の社会なのです。
私が日本再生のために女性と高齢者に大きな役割があると考える理由も、実はこの地域中心の社会という点に関係があります。教育とか医療とか介護とか、およそ地域に根ざして提供されるサービス分野は、どれもまだ無限の“品質改善余地”があると言っても過言ではありません。そして、その改善を担う力として期待されるのが、女性であり、高齢者なのです。特に教育の場では、ビジネスなどでの経験も大変役立ち、また教える側の自己実現、生きがいにもつながります。現に、先日私が訪れた東京三鷹市にある小学校では、既に500人を超える地域の女性や高齢者が、補助教員としてその小学校の教育活動に参加されています。
これからの日本が元気を取り戻すためには、企業ももちろん不断の技術革新等によってまた成長軌道に乗せる必要があります。しかし、身近な地域での新たな雇用機会を作り出せる教育等の分野は、女性や高齢者を中心にニーズや生活スタイルに応じた多様なワークシェアも可能であり、衰退したコミュニティーや商店街の活力を取り戻すのにも役立つはずです。また子供たちとのつながりの中から、犯罪の少ない、あるいは高齢者が健康で生きがいを感じる日本を創っていくことができると思います。今まで、どちらかというと企業中心の経済活動の主役ではなかった女性や高齢者の行動こそが、これからの少子高齢化社会を元気にする鍵だと私は考えています。 |