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たかが国際経験、されど国際経験
   
サミット(先進国首脳会議)が開催されると、決まって首脳全員集合の写真が新聞に載ります。そこでいつも気が付くのは、日本の総理が一番端の方に写っているということです。何か約束事があってそうなっているのかも知れませんが、私にはその場にいる総理の心境が想像できます。文化も言葉も食生活も違う人々と、何日も英語で和気あいあい、あるいは侃侃諤諤とやるということは、結構疲れることなのです。そういった経験を多く積んだ人でなければ、会話にも入れず隅の方で「ぽつん」とすることになるのです。当然、国際会議を主導するようなことは望めません。「官僚諸君、議論の要点をまとめておいてくれ。」これでは政治家のリーダーシップどころではありません。

世界第二位の経済大国として、日本がこれからの国際社会で応分の責任を果たしていくためには、まずこのようなことを克服できる人材が政治、取り分け国政の場に求められます。政治家の場合、地元選挙区での活動に多くの時間を要します。ですから政治家になる前に相当の国際性を身に付けなければ、「世界の中の日本」という視点を持てない政治家になってしまいます。国政を担う政治家が地元の盆踊りと一泊旅行で有権者と交流していればよかった時代は終わったのです。

年金制度はスウェーデンを参考にする。教育改革ではイギリスを参考にする。これからの日本の再生には個別分野ごとに諸外国の経験を上手く活用していく見識が不可欠です。そのためには、諸外国との交流や交渉で「ぽつん」としない政治家が絶対に必要なのです。

 
2003年10月03日
田嶋 要
 


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