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バッジとヤジ
   
「もう国会には慣れましたか。」 最近お会いする皆さんからのご挨拶はこれである。はい、と言いたい所だが、ちっとも慣れない。慣れている時間がない。まず、国会の迷路のような構造が掴めない。敵の侵入を防いでいる、昔のお城のような感じがする。トイレが見つからない。しかし、バッジを付けていると、恥ずかしくて人にも聞けない。何せ民主党新人だけでも58名いるという。国会の警備?の人たちにとっても大変な季節だ。

バッジで思い出したが、国会の人々の面白い習性に気が付いた。議員会館や国会、あるいは国会議事堂前や永田町駅周辺では、人とすれ違う時に、ほとんどの人は相手の顔や目を見るより、背広の右側の襟あたりを見ている。バッジを付けているかどうかを確認しているのだ。バッジが付いているのが判ると、急にその場の空気が少し変わる。解らないでもないが、誰に対してでも同じ礼儀を持って接すればよいと思うのだが。。。病院の世界で、医者が威張っているのと、根っこが同じような世界がここにあった。

そういえば、今日は衆議院の予算委員会だった。応援に参加した。 そこでまた面白い習性を発見。とにかくヤジが凄いのだ。真面目な議論や会議の場で、このようなヤジを飛ばす世界は、他に見たことがない。某議員にそれを尋ねたところ、有権者に自分の存在をアピールする必要性、あるいは、他の議員に自分の問題意識の鋭さをアピールする必要性、それに党としての気迫を説かれた。なるほど、それも理解できる。しかし、肝心の話が聞こえなくなるようなヤジを飛ばして、はたしてテレビで見ている有権者は好感を持つのだろうか。どうやら「相手の言い分をちゃんと聞く。」「聞き上手。」こんな言葉は政治の世界では通用しないようだ。
 
   
2003年11月25日
田嶋 要
 
 


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