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イラク
   
日本人外交官が亡くなった。ついに起きてしまったという感がある。あれだけ多くの方が犠牲になっているのだから、日本人だけが永久に難を免れるというのは難しいだろうと思っていたが、自衛隊が派遣される前にこのような不幸が起きるとは思わなかった。重要人物の周囲があまりにも丸腰ではないか。国際社会の厳しさの最前線が、いかに危険と隣り合わせかを、あらためて思い知らされた。亡くなられたお二人のご冥福を祈りたい。

特別国会の会期中に、イラク問題の部会に出席した。外務省の説明では、イラクには今30カ国以上が軍隊を派遣しているという。アメリカ、イギリスを中心に、後は実は多くが途上国、たとえばフィリピンなどが送り込んでいることがよくわかる。欧州ではイタリアなどが含まれるが、あとはマイナーな国が目立つ。つまり、それぞれの厳しい財政事情をおして、ほとんど全ての国が、米国に睨まれたくはないから派遣をしているのであろう。日本の現状もその例外ではない。小泉総理の方針は不変である。日本人がこれから何人犠牲になろうと、それは議論のポイントではないのだ。米国との協調、つまりここで方針を変えることこそが、国益を損なうという主張である。つまり途上国の意識と近いのである。
 
   
2003年12月1日
田嶋 要
 
 


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