先の最高裁判決では、参議院の現在の定数について5倍以上の格差がある現状をこのまま放置すれば、次には違憲判決もありうるという積極的な意見が多く出された。参議院選挙を今年7月11日に控えた参議院議員は心穏やかではなかろう。先日の民主党両議院総会でもこの問題に懸念が表明された。そして今日、与野党間では、時間的な制約上、今年の参議院選挙ではなく、その次の参議院選挙までに定数を見直すということで合意されたようだ。であれば、今年の参議院の結果を最高裁が違憲とする可能性は理屈上はあるということだ。
まあ、現実にはそうはならないだろう。そうはならないだろうが、長年自民党政権の維持に役立ってきた一票の格差の問題がこのような形で日の目を見ただけでも大きな前進である。衆参それぞれの一票の格差が縮まることによって農村部から選出される議員の数が減り、そして投票の義務化や選挙権年齢を引き下げるなどによりに若い世代の投票がグンと増えれば、民主党は間違いなく政権を取れるのである。とは言っても、民主党は農村部の声に耳を傾けないと思われては困る。菅代表も言っているように、民主党が参議院選挙に向けてもっとも政策的に充実を図って行きたい分野のひとつが農業なのである。私自身も、日本がバランスのとれた国の姿を取り戻すために、農業の役割は大きいと思っている。農業は教育政策にも環境政策にも、また観光政策にもつながっていく。「土」は心の豊かさを取り戻す基本だと思う。 |