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最後の準備期間

最近、私個人的には、前回の総選挙で政権交代が起きなくてよかったのかもしれない、と思うことがある。なぜかというと、新しいものを創るときに、今ある古いものの有り様をよく理解することが重要だからだ。現職議員となって、いま政府・与党自民党の政権運営を中から見させてもらっている。本会議場でのあの無責任な答弁の数々。あのいい加減な情報収集。あのでっち上げの報告書。これらの経験は貴重だ。それら全てが我々の改革の肥やしになる。もしあの時いきなり政権交代が起きていたら、それこそ今の日本の何が問題かを政治の内側から見る機会を持たないままに、私もいきなり新しい与党政権の一端を担っていくことになっていたのだ。特に前回の総選挙で民主党は57名(古賀議員が抜けたので)の新人議員を誕生させた。この57名が政権政党のメンバーとして十分な力を発揮していくためには、尚のこと、まず半世紀以上続いてきた変えるべき対象、壊すべき対象を今じっくり研究することが肝要だ。政権を担う前の有難い最後の準備期間と了解すべきだ。

とはいえ、それはそんなに長い期間続いてはいけない。なぜなら、日本という国の位置は、今そんな悠長なことを言っている場合ではないからだ。また長い期間続く必要もない。なぜなら、どんな政策分野であっても本質的に同じ問題だということが容易に想像できるからだ。また、多くの心ある官僚も応援してくれるからだ。今の政治・行政の限界と腐敗と無節操とを確認できればよいのだ。その確認行為から生まれる怒りのエネルギーを今度の参議院選挙に向けて爆発させ、そして次の総選挙で政権交代を行っていくことが、日本の将来のための正しい道筋なのである。
 
   
2004年2月17日
田嶋 要
 
 


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