イラクの部族長らを日本に招待する政府の計画があるという。イラクの部族社会に影響力のある人々を日本シンパにするのが目的である。また、技術者の職業訓練も行う計画がある。これらは良いことだと思う。先日のイラク支援特別委員会の私の初質問の冒頭、私は、世界の平和にとって、個人的な人間のつながりを作っていくことが重要だ、という趣旨の発言をした。頭で理解するその国に関する知識ではなく、その国の人と酒を飲んだとか旅行したとか友人になったとか、きわめてパーソナルな体験が、その国に関するイメージに大きな影響を及ぼすと思うからだ。私は留学中にイスラエルやヨルダン、アフガニスタン、南アフリカ、ペルーの友達ができた。それ以来、それらの国のことを考えると、彼らの顔が懐かしく思い出される。そんな経験を多くの人が持てれば、その国を攻撃しようというような判断は、多くの人が躊躇・反対するようにもなるはずだ。「一番の安全保障は、お互いをよく知ること」菅代表も民主党機関紙でそう発言している。
そう考えてくると、安全保障という概念は非常に広い。軍事による安全保障、食糧安全保障、環境安全保障、エネルギー安全保障、などに加えて、おそらくワールドカップのようなイベントの成功やフォスターペアレントのような活動が安全保障には重要ということである。あるいは、高速大容量の回線で、世界のあちらこちらの町の風景がリアルタイムで東京に映し出され、そして画面を通して自動翻訳機の助けを借りて道行くイラク人と日本人が気楽に話しかけあうようなバーチャルな世界も、安全保障に一役買うかもしれない。 |
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