行政投資額という言葉がある。定義は、国・都道府県・市町村の公共投資(道路、港湾、空港、水道、下水道等)の合計額をいう。これの県別
データを見てみた。千葉県の平成12年度の行政投資額は1.1兆円。大きすぎてピンとこないが、全国の合計が41.4兆円、つまり千葉県はその2.7%にあたる。前年度比92.6%。実はこれに関して、二つの指標で千葉県は日本で最下位
である。
(1)昭和50年を100とした指数で見ると、平成12年度は千葉県が154でダントツの最下位
、大阪府が180、最高位は鳥取県の400である。つまり、過去30年間で、相対的には千葉県への年間の投資額は余り増えていないということだ(ただし、これらの数字はインフレを除した実質数値である)。
(2)一人当たりの投資額も、千葉県が18.7万円で最下位
、それに神奈川県、埼玉県、大阪府が続く。最高位
は島根県の61万円、それに鳥取県、徳島県、高知県が続く。全国平均は32.6万円。つまり相対的には、千葉県には政府のお金(=つまり我々の税金)は、回ってこないということだ。
興味深いのは、これらのランキングが、実は選挙の投票率と恐ろしく相関性が強いということだ。過去の衆院選、参院選の投票率を調べると、常に最低レベルに来るのは大阪府、千葉県、埼玉
県。逆に常に高い投票率の件は、島根県なのである。そして、投票率が高い県は、たいていは自民党王国である。国の均衡ある発展というスローガンの下、地方へとお金を回して公共事業を行い、それが自民党支持母体を育て堅牢な政官業もたれあい構造が出来た。それがこのデータからも見て取れる。
よく、千葉県は田舎だとか道路が悪いとか言われるが、それはこの行政投資額に明らかに表れているのだ。また一方、千葉は保守王国といわれるが、しかし昨年の衆院選で、千葉県では民主党が全国一の躍進(6名から12名への倍増)を果
たした。これを意外感を持って受け止める方も多いが、私はこの行政投資額のランキングを見て、やはり現在の政治・行政のあり方から一番割を食っている千葉県の政治風景が今回大きな地殻変動を起こしたのは、たまっていたマグマの爆発という時代の必然であったと改めて実感を強くした。 |
|