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一周年

米英軍がイラク攻撃を開始してから1年が過ぎた。小泉首相の「ここまでテロが頻発するとは思っていなかった」という述懐が全てを物語っている。そしてイラク復興の雲行きはここへ来ていよいよ怪しくなってきている。スペインが撤退を表明したのに続き、韓国も追加派兵を遅らせることを決定した。そんな状況に焦りを覚えたのか、米国政府が国連に対して、今後のイラク復興を国連主導で行うことを正式に依頼。従来からの方針の大きな方向転換でもあり、手に負えない者(“火傷するほど熱いジャガイモ”)を他へ渡そうという“ホットポテト”が始まったとも言える。そして当の国連は旧フセイン政権からの収賄疑惑が浮上し大揺れの様相である。

私の所属するイラク支援特別委員会は、今でも2週間に一度の割合で開かれている。防衛庁、外務省がイラク情勢について随時報告をしているが、報告内容は毎度「ほぼ順調」「今後も慎重に対応」といった具合だ。日本政府が現地で一体どのくらい正確な状況を把握しているのか、そして把握していてもどのくらいそれを情報公開しているのか、その両面での不信感は全くぬぐえない。先日も、あの奥大使らが銃撃された時に乗っていた車がようやく日本に戻ってきたが、それが警察に引き渡されないことに、民主党の菅代表が「政府は車を解体して証拠隠滅を図っている」と強く非難した。実際問題、あの奥大使らの殺害事件の原因究明はいまだに全く進んでおらず、不思議なぐらい何も報道されない。何か意図が働いてヴェールに包まれているような観があるのである。

 
   
2004年3月22日
田嶋 要
 
 


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