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エイプリルフール法案


本日の本会議で、いよいよ年金改革法案が内閣から提出された。坂口厚生労働大臣による趣旨説明に続き、自民党の質疑、そしてその後民主党からは枝野政調会長と古川元久議員(次の内閣の厚生労働大臣)というエース級の二人が壇上に上がって質問をした。

さすがに今通常国会の最大の焦点である年金である。自民党議員からの質疑が内閣提出法案を持ち上げる演説のような内容だったため、民主党が一斉に反発、質疑者の声はほとんど聞こえない状態となった。その後の枝野、古川両議員による質問に対して、小泉総理および坂口大臣が答弁に立ったが、はっきり言ってまったく答えになっていない。民主党は、こと年金改革に関しては、今回一歩も譲らす、内閣提出法案を廃案に持ち込む覚悟である。

なお、内閣提出法案の特徴は、私の3月30日の日記に書いたとおりである。また、小泉総理が「年金の一体的な抜本改革」と発言したことに端を発した混乱は、翌31日の日記に記したので、是非ご覧いただきたい。さらに一つ付け加えるならば、この法案により、これまで5年毎に改定を行っていた年金制度が、「今度こそは」100年持つ制度になる、今後は5年ごとの改革が必要無くなる」と政府は言い張っている(それ自体、小泉総理の最近の発言と矛盾するのだが)。しかし、そのような持続性があるとする今回の改革案は、実はいろいろな夢のような仮定から出来上がっているのだ。そのうち大きな4つの仮定は:

賃金上昇率 2.1%(これから上がる思っているの?)
物価上昇率 1.0%(今デフレなのに!)
年金運用利回り 3.2%(株で3兆円以上の穴開けているのに!)
合計特殊出生率 1.38%(今は1.32%です。)

これらがすべて実現した場合にのみ、政府の今回の年金に関する約束は守られることになる。恐らくその可能性は、限りなくゼロに近い。これまでにも一度として守られたことはない。まさに、エイプリルフールの今日しか出せない法案なのである。

なお、この本会議質疑のやり取りは、http://www.shugiintv.go.jp/top_frame.cfm

 
   
2004年4月1日
田嶋 要
 
 


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