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引き際

今日は、同僚議員に頼まれて「差し替え」をなんと4つも引き受けてしまった。差し
替えとは、その委員会に所属する議員(委員)が、どうしてもスケジュールの都合で
出席できないときに、他の議員に出席を依頼することである。差し替えができれば、
その委員会に属する委員は、たとえ本人がその場にいなくとも“出席扱い”になると
いうわけである。差し替えを受ける側としては、視野を広げるために自分の所属して
いない委員会の議論も時には聞いてみたい(もちろん国会内TVではすべて放送されて
いるが)、あるいは将来自分がスケジュールの問題が起きたときに差し替えを頼みや
すい環境を作っておきたい(困ったときはお互い様)、という理屈で引き受けるので
ある。

そんなわけで差し替えを引き受けた最後の委員会である財政金融委員会で、久しぶ
りに小泉総理を見た。心なしかイラクの人質無事解放の後で、晴れ晴れとした顔をし
ていた。民主党の質疑者が郵政民営化の件を質問し、ナマの総理が持論をブツ姿を初
めて見ることができた。同席している自民党議員が10名以上いる前で、「私が民営化
論を主張していた昔は、ここにいる自民党議員も誰一人賛成する人はいなかった。」
「私は絶対の自信があった。たとえ今は賛成されなくとも、民営化はそのうちに必ず
大きな流れになると確信していた。」「見えない税が非成長分野に使われる、この官
の構造改革こそが郵政民営化だ。」「私が総理である限り、この流れは着実に前進さ
せる。」そして最後の一言が、「どんなに長くても私はあと2年半しか総理をやらな
い。」であった。 つまり小泉総理としては次の自民党総裁選には出馬せず(総理と
してもそこまでの任期)、今の任期中に自分の持論である郵政民営化及び一連の構造
改革路線に一定の方向付けを行うという決意を示したかったのであろう。先日はイラ
クの関連でも「私は総理を使命感だけで続けている」と発言していたところを見る
と、そろそろ残り時間と自分の引き際を考えて始めているのかもしれない。

外では今日連合主催の国会前集会が開かれ、笹森連合会長を中心に2000名を超える
勤労者が小泉内閣の年金改悪阻止を訴えていた。


 
   
2004年4月21日
田嶋 要
 
 


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