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一本

一本取られた。そんな感じである。

本質的な政策論議とはかけ離れてしまった話ではあるが、ここまで泥試合になると、
どちらが「まだ潔いか」という、またぞろ次元の低い闘争になってしまった。民主党
の動きが定まらない間に、突然舞い込んできた福田官房長官の辞任である。一見、小
泉内閣にとっては痛そうだが、これは大局的に計算された動きなのであろう。参議院
選挙に向けて、今度は民主党執行部の決断、次の一手に人々の関心が集まっている。

連日、民主党の代議士会が開かれ、状況報告が執行部よりなされるが、時間的な制約
もあり、基本的には一方的な報告で終わる。質問が出るには出るが、核心に触れるよ
うな話だと騒然となり、議長が適当に打ち切って「別途」などとなだめる。代議士の
集団は、本来、皆対等で、会社の集団のようにヒエラルキーの構造にはなっていない
はずだが、やはり人間の集団の共通的な問題として、風通しを良くするということは
簡単なことではない。それができなければ、党も大企業病であるのだが。地元に帰れ
ば「針のむしろ」というような状況の中で、新人もベテランと対等に最善策、次の一
手を考えねばならないはずだが、実際には我々が何を考えようが、執行部の決定が
淡々と実行に移されるのが普通である。

議員の不満感と、参議院選挙へ向けての不安感、そして執行部への不信感が、年金制
度に対するそれらと同じように、膨れ上がってきている。残念ながら、今はそんな感
じである。


 

 
   
2004年5月07日
田嶋 要
 
 


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