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公益通報者保護法


これはかなり重症だな、と多くの方が感じたに違いない。三菱自動車から、また新たなリコール隠しが見つかった。開いた口がふさがらない。

企業には寿命があるという。カネボウという会社の盛衰を考えれば、そのことがよく理解できる。ただ多くの場合には、会社の寿命はその企業の売る商品やサービスの市場ニーズということと関係する。しかし、どうやらそれだけではないようだ。社会的責任を果たすことを怠った会社も、ある意味では、すでに寿命が来ているということなのかもしれない。先日、5月の月間新車販売台数が発表されて、三菱自動車は、昨年同月比56.3%減、自動車業界市場最大だそうである。安全というブランドを失った自動車会社は、果たしてこの先、存続できるのであろうか。下請けを含め、雇用などへの影響が心配される。

先日、公益通報者保護法というのが成立した。つまり、内部告発者を守るための法律である。決して十分な内容とは言えないが、自分の属する組織が間違った方向に向かう予兆があるとき、おかしいことをおかしいと声に出すことができる社会にして行きたい。そんな社会がもう少し早くあったら、三菱自動車も軽症で済んだかもしれない。

偶然、今日、日本道路公団が債務超過であることを隠蔽したと告発して不当に左遷されていた片桐さんという公団幹部が、新しい総裁の下で、異動前と同じポストに復帰した。この公団にも、少しは正義が戻ってきたのかもしれない。

 

 
   
2004年6月3日
田嶋 要
 
 


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