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秘策?


まさか現職議員となって最初の通常国会で、私が「牛歩」をやることになるとは夢に
も思わなかった。今日の衆議院の本会議で、野党が出した衆議院厚生労働委員長解任
決議案に関して、民主党は牛歩という古典的な抵抗をした。地元へ帰ったら有権者に
何を言われるだろう、という不安が脳裏をかすめる中で、私も党の方針に従った。

午後、参議院の本会議では、野党が同じく参議院厚生労働委員長解任決議案を出し、
長時間趣旨説明という手に出た。何でも今日の民主党の森ゆうこさんの3時間を越え
る討論は、憲政史上最長だという。その後の民主党の大塚耕平さんも1時間半くらい
やった。この法案の記名採決は真夜中を越えて始まり、衆議院と同じく牛歩が行われ
た(参議院の牛歩は、気のせいか衆議院より「品」が良かった)。

さらにその後、民主党は倉田参議院議長の不信任案ほか11本の議案を提出して、な
りふり構わずに年金法案の廃案を目指した。確か午前3時半ぐらいだったろうか、不
信任案の出された倉田議長に代わって、民主党の副議長が「散会」を宣言。民主党は
歓喜の声を上げた。だが、それを無視して、しばらく後に入場した倉田議長が散会の
無効を宣言し、年金法案をあっけなく採決してしまった。

我々一年生議員は、「何やら参議院の方で『秘策』があるから大丈夫」、のようなこ
とを言われて、指示される通りに動き、土曜の朝5時半に国会を出た。だが、蓋を開
ければやっぱり廃案は出来なかったのだ。その土曜の朝刊に、「年金法案通過」の記
事を見つけたときには、一気にドッと疲れが出た。結局、多数決の民主主義とは、こ
ういうモノなのであろうか。

 

 
   
2004年6月4日
田嶋 要
 
 


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