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現場視察


国会も終盤が近づくと、若干日程的にも余裕が出てくる。少なくとも、私の所属する
総務委員会では、法案審議も一般質疑も全て終わった。そんな理由からだか知らない
が、今日は総務委員会に所属する各党の希望する議員が参加して現場視察なるものが
行われた。場所は、総務委員会に関連の深いデジタルな現場から、デジタルハリウッ
ド社(“デジハリ”)とNHKの研究所だった。

デジハリは、私が10年前から注目していた、知る人ぞ知る会社で、今でも私が独断
と偏見で、将来性に最も期待できるベンチャートップ5に入れている会社である。前
から一度訪問したいと思っていたので、その願いが今日叶った。一方のNHKは、その
デジハリとは対極にある、誰でも知っているお役所的な会社。我々議員の出迎えの仕
方、登場する面々の服装や年代、プレゼンテーションの仕方や中身、全てにわたって
大きな違いがあった。デジタルな社会を引っ張る二つの対照的な現場を見れたのは興
味深い。個人的な好みは別にして、それぞれには、それぞれの役割が期待される。

いろいろ対照的で面白かったが、両社共通のメッセージは、日本がこれから期待され
るデジタル産業分野で、世界の中で非常に優位な技術的なポジションにいるというこ
とだ。確かにパソコンと携帯とを比較しても、パソコンはその7割がアメリカの技術
でできていたが、一方、その後爆発的に伸びてきた携帯はその同じ7割が日本の技術
でできていると言われる。そして、世界に例を見ないスピードで超少子高齢化社会が
進むわが国では、この携帯の例にとどまらず、その社会の“必要に迫られて”デジ
タル産業分野全般で様々な最先端のソフト、ハードを生み出す可能性を持っていると
いうことだ。我々の目指す社会を実現するために、技術は決して万能ではないし、
いろいろ心配事が増える側面も否定できないわけだが、それでも久々に日本の明るい未来
を予感できた一日であった。ちなみに、デジハリの卒業生は約3万人。我々が日々接する
様々なデジタルコンテンツで、デジハリの卒業生が関係していないものは、ほとんど皆無だ
そうである。


 

 
   
2004年6月9日
田嶋 要
 
 


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