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鶏と卵

 

昨日、参議院選挙後初めての両院議員懇談会が永田町の党本部で行われ、私も出席し
てきた。久しぶりに大勢の議員が一堂に会し、熱気むんむんだった。そして、今回の
選挙で初当選された面々が順番に前の方に出て、丁寧にお礼の挨拶をしていた。

挨拶をした藤井幹事長が、今回の選挙の総括として触れていたのが、ちょうどこの私
のサイトでも読者から投稿していただいている「一票の格差」と「低い投票率」とい
う二つの問題である。両者はもちろん性格の異なる問題ではあるが、現状がいずれも
民主党政権の前に立ちはだかる壁である点では共通である。特に前者の問題は、既に
最高裁が違憲の可能性を指摘しており、この格差が無ければ既に民主党は政権を取れ
ている計算になるのだ。また、後者についても、今回は私が恐れていたほど低くはな
らなかったが、それでもこんな投票率では選挙を無効にすべしとか、投票を義務化し
たほうがいいとか色々な意見がある。

結局、この両者に共通する点は、どちらも「鶏と卵」のジレンマにあるということで
ある。つまり、「これらが是正されば、民主党は政権を取れている。だが、政権を取
らなければ、これらが是正されない。」ということなのである。どちらも、是正され
るべきなのは自明だ。では、なぜ是正されないか? それは、一票の格差も、低投票
率も、もし是正されれば簡単に民主党政権になってしまうからである。そんな改革を
政権与党が行うはずがない。だから、我々が一旦政権と取ったら、この両者は一刻も
早く是正するべきだ。それは明白だ。ただ今の段階では、この両者を所与としてで
も、圧倒的な有権者の支持を獲得するよう愚直に政策を訴えることが、政権交代への
近道だと思う。その瞬間は、もうすぐそこまで来ている。



 
   
2004年7月23日
田嶋 要
 
 


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