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お上

 

私の選挙区の千葉市中央区の南東部にサンテール千葉
http://www.kjp.or.jp/hp_16/)という施設がある。厚生年金のお金で建った有料
老人ホームである。厚生年金のお金で出来た同じような施設は全国13箇所にあるら
しいが、ここのは全国で唯一「終身型」老人ホームということである。しかも、お上
の建てたこのような「終身型」施設はここ一箇所ということである。

年金資金で建った色々な箱モノは、今や知名度抜群となったわけだが、この現場を訪
れて色々と考えさせられた。「お上が建てたから安心」と、全財産を叩いて入所の権
利を得た100名ほどの老人がいる。静かな老後、楽しい老後をそこで送ろうと思っ
ていたら、あるとき突然周りが騒がしくなる。年金資金を給付以外の目的に使うこと
はけしからぬと、非難轟々が始まる。築10年で老朽化も目立ったきたが、こんなタ
イミングでは保守修繕費も国からは出てこない。一方で、そんな施設は売ってしまえ
という声も出てくる。住んでいる自分達は一体どうなるのだ。

入所している高齢者の皆さんは、本当に罪も無く、お気の毒である。ただ、一方で我
が国の年金資金の途方もない使い方にはメスも入れられねばならない。「お上だから
大丈夫」と信じてきた多くの日本人が、お上を恨めしく思うようになる。これも日本
が真の民主主義国家に脱皮するための、産みの苦しみであろうか。

                                                             

 
   
2004年7月28日
田嶋 要
 
 


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