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特定郵便局

 

最近は週に4回くらい、郵政公社関連の研究会が開かれ、私も出席する。総務省や郵
政公社の関係者はもちろん、学識経験者や経営者団体その他から様々な説明や意見を
頂き、民主党としての方向性を定めていく重要なプロセスだ。小泉さんは民営化、民
営化と言うが、研究をすればするほど論点は実に多岐にわたることがわかる。郵政公
社民営化の法案は、次期通常国会に提出されると言われているが、私の所属する総務
委員会では、この臨時国会から一般質疑(特定の法案に対する質疑ではない質疑)と
して郵政公社の件も取り上げていくことになるようである。

その改革のキーワードの一つが、多くの方々も耳にしたことのある「特定郵便局」で
ある。この郵便局長は世襲であり、言わずと知れた自民党の強力な支持基盤である。
全国の郵便局の約四分の三、1万9千近い特定郵便局があるそうだ。あの39歳にし
て初入閣した田中角栄郵政大臣によって、この特定郵便局制度は確固たるものとなっ
たわけだが、その郵便局長が、今度完全なかたちで公募されることになるのだとい
う。それが新聞に突然載り、私も驚いた。小泉総理の動きをけん制する意図もあり、
世間の批判を受けている不透明な採用の仕組み、世襲制を改めていく決断を公社が率
先して行ったことは評価できる。

ただ、残念なのは、事態がこのような状況に至るまで、常に指摘されてきたこの特定
郵便局長の世襲が改革されることは無かったということである。実は先日もある研究
会でこの局長の採用の話になり、総務省だったかの説明者は、「今でもちゃんと採用
試験がある」と言っていた。そこで誰かが「合格率は?」と問いただしたところ、
「92%です」。これでは競争原理が働いているとはとても言えない。こういうの
は、世間の普通の言葉では「世襲」と言うのだ。

(今、私は元全国特定郵便局長会会長が書いた、そのものズバリ「国営ではなぜいけ
ないのですか」という本を読んでいる。タイトルからしてそうだが、非常に感情量豊
富な本で、ある意味実におもしろい。)

 


 
   
2004年10月15日
田嶋 要
 
 


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