国会が始まってからも、時間がある限り地元を回りご挨拶をしている。今日もさまざまな業種の方にお会いしたが、その中の一人、お世話になっている馴染みの定食屋のおかみさんから、面白いことを言われた。ちょっとこちらから郵政公社民営化の話題を出したのだが、そのおかみさんは、(難しいことはよくわからないが)郵便貯金や簡易保険が無くなってもらっては困るのだという。というのも、彼女によれば、郵便貯金は銀行で口座を開くときのような面倒な手続きが少ないからだという。同様に簡易保険も、民間の保険商品に比較して、簡単な手続きによって入ることができるのだという。私自身はどちらの商品も購入(契約)したことがないのだが、彼女によれば、嫁いでいった娘の経済的なことを心配して、その娘名義の預金口座を開いてやったり、あるいはその娘の万一に備えて保険をかけてやる場合に、郵便局の商品は実に手軽なのだという。
なるほど、と思った。国会で郵政公社は民営化すべきか否かを議論しているときに、このような実に明快なわかり易い郵便局のメリットは、一度も聞いたことがなかった。事の仔細は定かではないので、早速事実関係を国会図書館で調べてもらうことにするが、やはり、現場の声を聞くことは大切だなあと改めて思った。「簡易」保険というのは、そのような面で簡単だという意味もあるのかも知れぬが、もしそれが事実なら、商品競争力の源泉はこういった面も考慮しないといけない、ということだ。しかし、こういった簡素な手続きが、何らかの規制あるいは保護策によって郵便局の商品だけに認められているのだとしたら、それは問題だ。いずれにせよ具体的事例に基づいた国会質問を心がけて行きたいものである。
ちなみに、国会での説明者の誰かが「経費率」という言葉を使っていたが、要するに郵便局のオペレーションコストは銀行の半分なのだという。詳細な比較表は見なくとも、郵便局の庶民的な建物と銀行の立派なビルを見比べたり、郵便局員と銀行員のイメージを思い浮かべてみれば、なんとなく自然に納得してしまう。当然、これも商品競争力の一側面である。
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