そんな話もあったなあ、という印象を読者の皆様は抱かれるかも知れない。年金改革議論の影で霞んでしまった感があるが、先の通常国会においては道路公団の議論もなされ、民主党の主張した廃止ではなく、道路公団の民営化という方向性が決まってしまった(猪瀬直樹氏は「それでも前進だ」とおっしゃったが)。そしてその一環として、これも民主党が主張した高速道路の無料化案も立ち消えになってしまっている。
これじゃあいけないということで、今日、某議員が私の部屋を訪ね、無料化をぶち上げた菅直人前代表とともにこの無料化政策にぜひ今後ともご支援を、と力の入った説明をされていった。確かに道路公団の問題は、公共工事立国日本の本質的な問題の一つだと私もかねがね思っているし、にも関わらず国民的議論を巻き起こした年金制度改革の影で、いまひとつ国民の関心が高まらなかったという無念さが私にもある。また、今、郵政公社の議論が盛んだが、その中で、国民のお金の「入り口」議論としての郵政の問題とセットにして、そのお金の使い道としての特殊法人、つまり「出口」議論として道路公団の問題にもまた少しスポットライトが当てられる気配もある。従って、高速道路無料化の議論は、そういう意味で道路公団の廃止とセットに、今後も民主党の政策として議論を続けて行きたいと私も思っている。
今日の熱心なご説明の中で、新たに一つ知ったこと。高速道路を無料にすると、当然料金所が不要になるわけだが、その派生効果として、(一見無料化とは関係無さそうな)インターチェンジの建設コストが一箇所当たり約四分の一になるのだという。つまり、今は上り・下りそれぞれに料金を取るために、どのインターチェンジも上から見ると「四つ葉のクローバー」の形をしている。かなりの急カーブを切らねばならない、立体的な長いスロープが必要なのだ。これが、直線的な出入り口にシンプル化されるということらしい。私自身、年金問題を中心に国会の時間を過ごしていたために、道路の問題に関しての基本的理解が欠けていたことを恥ずかしく思った。このほか、もちろん料金所が無くなれば、そこで働く方々の雇用の問題もある。また今政府が進めているETCも不要になる。さらに、そもそも無料化には懐疑的な意見もある。これらを考慮しつつ、議論を深めて行きたい。
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