昔から、悪い話は重なる、と言う。日本国内が台風被害と、それに追い討ちをかけるような新潟の地震災害で喘いでいる最中に、今度はイラクで日本人が拉致されてしまった。また似たようなケースが起きた、と思われるかもしれないが、あのアルカイダによる初めての日本人拉致、という意味において、これまでのケースとはその意味するところは全く違う。これによって、米国と歩調を合わせる日本に対して、はっきりとした敵意を表明したものといえる。これに先立つこと今月の22日には、芯管の抜かれたロケット弾が自衛隊宿営地内に初めて着弾している。芯管が抜かれているということは、「今度は抜かずに打つぞ」という意味の脅迫状である。そしてそれにつながる今回の拉致。ブルガリア、韓国、米国など、これまで同じグループに拘束された人質が全て残酷なやり方で処刑されてきたことを考えれば、今回の日本人拉致被害者も、極めて憂慮される状況だといえる。これまでの拉致の経験は果たして生かされてきたのか、なぜ未だにイラク国境で強固な予防策を講じ得ないのか、疑問は色々出てくるが、超党派で最善を尽くすほかはない。
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