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岡田代表の来葉

 

「来葉」と書いて「らいよう」と読む。よそから千葉県に来ることを意味する。それぞれの県ごとにこのような表現があるのかどうかは分からないが、なんとなく“はるばる”“わざわざ”という語感がある。それだけ千葉が遠くにある田舎ということか。あるいは“どんずまり”の半島なので、その県を通過してよそへ行く人ではなく、その県に用事のある人だけがやって来る、というニュアンスか(実は国会には半島振興議員連盟、というのが実際に存在する)。実際、総武線の快速が開通するまでは、東京方面から千葉市に来るのは相当時間がかかったと聞く。

代表に就任して以来、岡田さんは全国47都道府県の行脚(菅さんの四国行脚とは違い、「視察」ということ)を精力的に進めている。現場の声に直接耳を傾け国民の望む政策を実現したい、という代表の強い意欲の表れだ。先日の土曜には、そんなわけで“来葉”した。半日余りの日程で、まず市原市の産業廃棄物・硫酸ピッチの不法投棄現場の視察、次に千葉市で市民対話集会、そして最後は成田市で障害者・高齢者・子供総合福祉施設の視察である。岡田さんは産業廃棄物の現場を既に他県3箇所で視察したようだが、全国でも最悪の一つ、市原市の現場には改めて愕然としていた。千葉県には全国の不法投棄の10%が集中している。今後の羽田空港の拡張から出る産業廃棄物や建設残土も市原市に投棄されることが、関係者の間では懸念されている。

千葉市での対話集会には、約80名の方が来場された。多くの質問に対して岡田代表が直接に答えていた。年金、介護、若者の政治参加、北朝鮮、中国の潜水艦、イラクなどなど、市民の関心は多岐にわたる。時間の関係で岡田さんからは短いコメントしかもらえなかったのが残念である。若干迫力不足という辛口のコメントも頂いた。最後の成田市の施設は、木をふんだんに使用した贅沢なものだった。財政の豊かな成田市だから出来るという陰口も聞かれたが、21世紀の真に豊かな日本が目指すべき理想として理解したいと思う。特に障害者・高齢者・子供らを同じ場でケアするという姿勢は、今後の社会が目指すべき方向だと思う。そんな中で、障害児を抱えるお母さん方との意見交流もできた。ご苦労されている方々のナマの声を聴くと、岡田代表のみならず、私自身も政治に期待されている責任の大きさに、改めて身の引き締まる思いがした。

「足を踏まれなくとも、その痛みが分かること。」誰かから聞いた、政治家に特に求められる心である。

 


 

 
   
2004年11月15日
田嶋 要
 
 


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