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命取り

 

先日この日記でも、岡田代表とともに市原市の産業廃棄物現場の視察に行ったことを記した(http://www.k-tajima.net/diary/041115.html)。千葉県の現状がかなりまずい状況にあることは承知をしていたが、先日12月18日付けの日経新聞記事には愕然とした。「データが語るちば経済」という欄であるが、千葉県の2003年度の不法投棄産業廃棄物残存量は388万トン。これが全国の35%(10%ではなかったのだ)を占めているということなのだ。圧倒的なワースト1位である。2位は福井県の91万トン。3位は三重県の80万トン。桁違いに千葉県が悪いのである。つまり、千葉県は現状すでに首都圏の、そして日本全土のゴミ箱と化しているのである。

一方、これも余り知られてはいないが、千葉県は北海道に次ぐ農業県なのである。野菜生産量も確か全国第二位。くだもの類なども相当なものだ。堂本千葉県知事も、地産地消になぞらえて、「千産千消」ということばを広めようとしているが、このことと、上記の産廃のワースト1位というのとは、どう考えても相性が悪い。千葉県の将来を考えるとき、私も「スローライフ」「自然、海」「その土地の食材」「クラインガーテン」などのキーワードが思い浮かぶが、どれもこの産廃の問題が命取りになる虞があるからだ。千葉県の野菜は汚染されているらしい、などという風評が広まらないとは限らない。

それぞれの家にはキッチンもあればトイレもある。トイレだけは隣家を借りるという家は、まずあるまい。同様に、自分の県で出したゴミは原則として自県で処分・処理するということにできないものであろうか。千葉県の行政の対応が東京・埼玉・神奈川などに比べてどうなのか。産廃はすべて道路を経由して千葉に持ち運ばれるわけだから、すべてのトラックを県境関所でチェックする体制にすることは無理なのか。これは、千葉県だけの問題ではない。大消費地である首都圏の複数地方自治体が協力して、打開策を検討すべき問題である。千葉の農業がダメージを受ければ、そのコストは首都圏の、あるいは全国の全ての住民が払うことになるのだから。

 
   
2004年12月22日
田嶋 要
 
 


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