|
実は最近引越しをした。もちろん選挙区内での短距離移動であるが、今までの賃貸住宅を去り、生まれて初めてマンションを買った。今までの人生で、風呂なしトイレ共同のアパートや会社の社宅、海外での一軒家の共同生活など色々経験したが、ようやく千葉に腰を据えたという感じである。前の千葉駅よりも一つ東京寄りの稲毛駅が最寄りで、国会の合間を縫っての引越しも比較的スムーズに行った。ただ一つ問題を除いては。
ネット環境ができていなかったのである。光ファイバーのブロードバンドが触れ込みであったのだが、入居当日に回線が間に合わなかったのだ。それも開通に半月もかかるのだという。一昔前の電話回線ならまだ分かるが、現代におけるネット環境としては考えられないことである。水道だってガスだって、また電気であっても、入居から半月待ちなどということは許されるはずも無い。確かに電話はそれが許される時代もあったのだろうが(私のいたフィリピンなどでは電話回線は開通まで10年待ちがザラであった)、今日のネット環境は水道などに決して引けを取らぬ生活インフラである。どうもそのような切迫感を、悲しいかなサービスを提供する側がまだまだ理解していないようである。
生活を始めてみて、改めていかに自分の生活様式が既にネット環境を前提に成り立っているかを思い知らされた。自分の明日のスケジュールを見ることも、銀行振り込みをすることも、引越し後の住所変更を届け出ることも、本を注文することも、はたまた確定申告を済ますことも、できない。ブロードバンド時代という掛け声ばかりで、入居に間に合わぬサービスに苛立ちを覚えながら、明日も私は陸の孤島から国会に向かう。
|