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医療のコスト

 

 若干、日にちが良くなかったと反省しているが、このお彼岸の三連休の真ん中の日曜日に、今国会会期中最初の国政報告会を地元でやらせていただいた。昨年同様相変わらず大変多くの方に足を運んでいただき、感謝感激である。今回は予算、社会保障制度、郵政を中心に話させて頂いた。社会保障といえば年金の議論が国会で再開することになったわけであるが、今回私自身も予算を見ていて意外だったのは、国庫(税)からの支出という意味では、公的年金よりも医療の方が三割ほど大きいという点である。今年は介護制度、来年は医療制度の改革の年なのであるが、財政が火の車というのは、実は年金だけではないのだ。特に医療にはお金がかかっている。

 その翌日、昨日の月曜日には、今度は接骨師の方々とお話しする機会があった。マッサージ、針、灸というところまでは私も経験済みであるが、接骨師とは、娘の肘が外れたときに一度お世話になっただけである。今回の話の趣旨は、およそ医療関連の世界が、医者を頂点としたヒエラルキーの中で、すべて医者に隷属してしまっている現状が問題だ、ということであった。一例として、レントゲンは医者のいるところでしか(放射線技師が)撮ることができないそうだが、撮影のために接骨院が患者を(医者のもとへ)送り出すと、なんだかんだと理由をつけてレントゲン後も医者が自分の患者を離さなくなってしまうことが起きるらしい(患者=お客の横取り)。接骨院でなら単なる捻挫として安い治療費で済むものを、医者に行ったばかりに手術までやるはめになり、高い医療費を請求されてしまうケースもあるのだという。

 まあ、一方の業界の話だけでは公正な判断はできないというのが世の常である。しかし日本の医療制度の改革が来年ということは、おそらく今の時点では医療という世界は相当にコスト面でも無駄の多い世界であることは想像に難くない。市場経済から隔絶した公的な業界で、医療サービス価格は弾力性もないわけだから。また、概してサービス意識という面でも、世の中の一番後ろを走っているような世界であることは、私自身が患者として得た経験からも断言できる。要は、医療の世界は、お役所の世界に限りなく近いのであり、その覚悟で改革に取り組まねばならないのだ。

 
   

2005年3月22日
田嶋 要

 
 


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