|
同じ通常国会の会期中といっても、去年と今年はだいぶその様子が違う。まあ、自分自身が二年目を迎えたという若干の心理的余裕のせいとも言えなくはないが、今年はまず昨年の年金改革のような国民的な重大関心政策が無い。というか、政府与党が取り組もうとしない。小泉さんにとってはとにかく郵政民営化が最重要だからだ。そして最近の世論調査でも徐々に民営化容認に気持ちの傾いている国民が多くなっているようだ。しかし、肝心の政策優先度という意味では、国民にとっての最重要は今でも社会保障なのであり、郵政はかなりランクの低いものとなっている。つまり、郵政民営化の陰で、他の多くの重要政策が先送りされていることになる。先送りされている部分は国民からは見えにくいが、これはわが国の再生にとって大きな足かせであり損失である。
もう一つ、今年のこの季節が昨年と違うのは、選挙が多いということだ。実は、今日は福岡二区と宮城二区の衆議院補欠選挙の公示日だ。その後に都議選もある。私も早朝に宮城に入り、第一声を応援してきた。いよいよこれから二週間は、国会の方は閑散としてくるのであろう。もちろん国会をなおざりにしてはならないが、数が全ての民主主義では、選挙にも最大の力点を置かないわけにはいかない。特に今回の補欠選挙は、来るべき政権交代を占う重要な選挙と言う意味では、まさに関が原なのである。
郵政民営化への動きと補欠選挙との狭間で、国会の動きは低調である。その一方で、にわかに海外が騒がしい。中国での群集による一連のデモ活動、そして政治のリーダーの口からも、日本が悪い、日本が反省すべきというような暴力正当化とも取れる発言が出てきている。行動がエスカレートする先には決して誰の得にもならない状況が待っているということを、全ての国の国民が肝に銘じるべきだ。しかしそれにしても、テレビを通して、自分の国の国旗を燃やされる光景を目の当たりにするのは、とても悲しいし、また腹立たしい。このドサクサにまぎれて、牛肉輸入をもっと緩和しろと圧力を掛けて来た米国の厚かましさもまた同じである。独善的な大国に挟まれたわが国は、今からでも真剣に外交力を高める必要がある。ナイーブな日本ではこの先やっていけない。
|