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差し替えで決算委員会に出席することになった。行ってみると、あの長妻議員の1時
間の質問時間であった。長妻さんといえば、官の多くの不透明な税の使われ方を暴い
てきた実績があり、また野党の伝家の宝刀とも言える質問主意書も、これまでにどの
議員よりも多い100本以上出している方だ。つまり官僚から一番嫌がられている国
会議員の一人である。私も質問主意書ではお世話になっているが、今回の1時間も、
長妻さんの切り込み方は実に勉強になった。
今回は社会保険庁に関する、毎年の予算計上の仕方についてと、公共事業に関する質
疑である。まず前者であるが、これはちょうど今朝の読売新聞で大きな記事があっ
た。当然、長妻議員が事前にマスコミと打ち合わせをしてタイミングを合わせている
わけで、今日の委員会にも多くのマスコミが来ていた。予算全体から見れば細かい話
ではあるが、社会保険庁では毎年、綱引き大会やエアロビクス大会の予算計上がなさ
れていて、この5年間でその額は6億円にのぼる。ところが、驚いたことに実施され
た実績はゼロ。にもかかわらず、毎年毎年似たような額の予算が計上されている。や
る方もやる方だが、財務省も舐められたものだ。つまり、誰もしっかりと見ていな
い。国の予算とはこのようなドンブリなのである。落とし穴は常に細部にある、とは
昔私のビジネスの仲間が言っていたが、正にその通り。決算で実際に今年はどのくら
い使ったか、を全く次の予算に反映せず、昨年の予算はいくらだったかで今年の予算
が決まる仕組みは、恐らく全省庁に普遍的な事実なのであろう。ついでであるが、予
算には「各目明細」という個別の項目と金額が詳細に書かれているのだが、この項目
が決算の方では存在しないということがあるというのだ。つまり、予算と決算の比較
のしようがない、というのだから驚く。
次に、公共事業。ポイントは明快で、官の行う様々な事業は、予定通り行われたこと
がない、という誰でも推察はついている事実が、今日は具体的な数値で目の前に迫っ
てきた。コストがどのくらい当初計画をオーバーしたか、そして工期がどのくらい延
びたか、の二点である。驚くのはそれが半端ではないことだ。長妻さんの提出した資
料を見る限り、コストは最低でも3倍、ひどいのは9倍に膨れ上がっている。また工
期は最低でも1.5倍、ひどいのになると4年の計画が30年というのもある。どち
らも地元調査に予想以上の時間を要した、など様々な理由があるのだが、まあすご
い。民間なら確実にアウトである。そういえば、長妻さんが最後に、唯一予定通り進
んだ公共事業の話をしていた。最近開港した中部国際空港。工期は予定通り、しかも
コストは1000億円だったか、節約できたのだという。ちなみに、この公共事業だ
けはトヨタという民間主導で行われたのは、ご案内の通りである。
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