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コミュニティを守るということ

 

 千葉市長選挙の関係で地元を回っているとき、ある方がこんな話をして下さいました。「例えて言うなら、これまでの千葉は“コミュニティーセンター”をつくるのに血道をあげてきた。しかし、これからの千葉は“コミュニティー”をつくるのに力を注がねばならない。」まさに言いえて妙だと思います。ハードからソフトへ。ハコモノはお金さえかければすぐにでもできます。しかしコミュニティーは時間をかけないと生まれないのです。

 奥野市長候補の惜敗に落胆していた昨日、今度は嬉しいニュースが飛び込んで来ました。お金には代えられないコミュニティーの一つ、稲毛にある「ちば社会保険センター」の事業が、ついに存続の方向で決定されたのです。地元の有権者からご相談を受けてから約3ヶ月。多くの利用者が希望を失いかけていた矢先のことだけに、結果が出て本当に良かったです。私が国会で質問をさせて頂いた社会保険庁長官や厚生労働大臣に対しても、当初の役所の判断の誤りを潔く認めた勇気には敬意を表します。今後は、一階を独立行政法人の事務所として使い、二階と三階を従来どおりの様々な講座のために使っていくということになります。職員の皆さんも、センターの第二の創業期と思って、是非頑張っていただきたいと思います。

 とは言っても、これは大変なことです。社会保険庁の方から突然の閉鎖通告を受け、約3割の受講生が去ってしまったという現実があります。半年前に、十分な精査もせず、実に無責任な判断をした同庁には強い憤りを覚えますし、またコミュニティーを不当に破壊されてしまった地域の皆様には同情を禁じえません。経営をまた軌道に乗せるのは並大抵のことではありませんが、関係者が意地でも事業を再生し、コミュニティーを再生しなければなりません。今後の持続可能な事業運営に関して、私は以下のような提案をしたいと思います。
・料金設定、プロモーション、宣伝、講座の中身・ジャンル等に関して、センターが完全な自由度を得る事。
・「ちば社会保険センター」という名前も一日も早く改名すること。
・受講生や講師、その他の外部のメンバーも含めた運営委員会を立ち上げ、どうしたらあのセンターの事業を活性化できるかを継続して話し合う場を設けること。

「ちば社会保険センター」は、もう親から仕送り停止を宣言された子供のようなものです。であれば、一日も早く自立の道を模索するほかはありません。社会保険庁としても、手足を縛っておいて自分の力で飛べとは言えないでしょう。今回存続が決定したからといって、数年後に自らのリスクで事業継続をする民間事業者が現れない限り、コミュニティーが無くなる可能性は否定できないのです。

 ということは、当面の事業を軌道に乗せることと並行して、もう一つ大切なことがあるということです。数年後の事業の民営化に備えて、いまのセンターの事業を継承する意思のある事業主を探す活動も速やかに開始する必要があるのです。たとえば今脚光を浴びる風力発電事業が多くの地域住民の資金と熱意によって支えられているように、稲毛のコミュニティーを自分達の手で守ろう、育てよう、つなげていこう、と考える心ある人々がひと肌脱いでくれるのが理想でしょう。全国約300の施設が、これから5年間の間に同様な道を模索しなければなりません。稲毛がその先駆的なケースとなればと願っています。とにかく今回、当面の時間を稼ぐことができました。一度無くなったら再生が困難なコミュニティーを守るために、ぜひ力を合わせて頑張りたいと思います。私も引き続き全力で応援します。

 
   

2005年6月21日
田嶋 要

 
 


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