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アスベスト

 

ニチアスという会社の社名は「日本アスベスト」から来ている、ということは最近知った。実は、私がずーっと何年も前から何となく気になっていたことの一つが、このアスベストである。子供のころ、理科の授業では「石綿網」という言葉を覚えた。あのバーナーの火を使うとき、必ず鉄製の台の上に乗っかっているのが、それだった。全ての子供たちの学校生活の中で馴染み深いあの石綿網に使われている石綿=アスベストが、実は大変危険なものだということを知るのは、かなり後年になってからだったと思う。それでも今から10年以上も前から、「あの問題は、実は大したことは無かったのであろうか」、とずーっと気になっていた。

天災は忘れた頃にやってくる。しかし、人災もそうであった。花粉症などの比ではない。公表されていなかっただけで、今になってアスベスト禍による死亡例が続々と発表されている。そして、真相を知れば知るほど、これもまた日本の役所の不作為の罪であるということが明らかになってきた。諸外国が当然のようにずっと前から手を打っていたことなのに、日本政府だけはそれができていない。やる必要のないことに色々と手を広げる一方で、本来しっかりやらねばならないことは、アクションが遅い。またその官僚体質が日本の不幸を広げた。すべからく政府のやることは疑ってかからないと、いつか国民はとんでもない目に遭う、ということが今回改めてはっきりした。アスベスト被害者救済策をしっかり実施してゆくため、そして第二、第三のアスベストが日本に出て来ないよう、議員としてその責任を果たしていく覚悟である。

 
   

2005年7月28日
田嶋 要

 
 


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