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「さじ投げた」

 

  こういう言葉が日経新聞の一面トップに踊ることじたい、異常事態が起きていることの表れだ。森元首相も、かたくなな小泉総理の説得をついに諦めたようだ。いよいよ明日解散、そしておそらくは9月11日総選挙という超短期決戦が始まる。あのセプテンバーイレブンに、日本のあちらこちらで万歳をすることは憚られるが、その日程にどうやらなる公算大である。

まあ、小泉総理の立場に立てば、郵政民営化は彼の全政治生命を掛けてきたものだから、一歩も引かないのはよくわかる。彼が自民党に向かってよく言う「これを公約に掲げた私を総裁に選んだのはあなた達だ」というのは、全くもってその通りだ。自民党の議員らが、国民のことを考えるのではなく、その時々の派閥の力学の中で、総裁を選んできたツケが、結局は自分達に回ってきたということもできる。その結果、どうやら「自民党をぶっ壊す」という、小泉総理の公約が現実のものとなる可能性が強まってきた。

自民党結党50周年が、解党(壊党)元年。今の時代が歴史の仲間入りをするころには、小泉総理は実は日本再生の予期せぬきっかけを作った総理として、後世に評価されることになるかもしれない。

 
   

2005年8月7日
田嶋 要

 
 


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