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与えること 与えないこと

 

昨年末頃に日本の子供たちの学力低下が大きな記事となって以来、後回しにされてきた教育の問題に少し世間の関心が高まってきたような気がする。地元で新年の多くの会合に出席していても、話題として決まって上るのが、治安・防犯の問題と、この教育の問題だ。同僚議員に薦められて今「教育改革の幻想」(苅谷剛彦著、ちくま新書)というのを読んでいるが、教育ほど、環境でも政治でも、防犯でもまちづくりでも、すべての日本の個別の問題について、決定的に重要な影響を与えるテーマははないと思う。

色々な切り口があるが、教育について一つ最近思うことは、大人が子供に何を与え、何を与えないか、をよく考えなおす必要があるのではないかということだ。たとえばオモチャ。オモチャは子供の創造力をつけさせるようなものがいいと思う。たとえばジャングルジムや積み木のようなもの。シンプルが一番である。また、使用後の空箱や空き瓶、ペットボトルなどを与えれば、お金もかからず、子供はどんどん創造力を発揮して面白いことを考える。そして日本の伝統的な折り紙も、そういう意味では素晴らしい。私の上の四歳の娘も今夢中になっているが、時々参加する私の方がその奥の深さに感動している。一方、様々な高機能のついたハイテクのオモチャほど、望ましくないという気がする。テレビもどちらかというとその範疇だろう。

そのほかに、多く与える方がいいと思うものは、もちろん親の愛情、いい音楽そして自然体験だろう。一方、多くは与えない方がいいと思うものは、お菓子と、粗食でないご馳走料理と、安易な解決手段(親の助け)。お年玉もそうだろう。まあ、言ってみれば特別なことではない。昔の人が言う通りなのである。


 
   
2005年1月6日
田嶋 要
 
 


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