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新年明けましておめでとうございます。また、皆さんが成人の仲間入りをされたこと、心よりお喜び申し上げます。
さて、皆さんは、この「成人になる」ということの意味を、どのように理解しているでしょうか。法律上の新たな義務とか権利とか具体的な話は色々ありますが、私なりに思うのは、やはりそれらをすべてひっくるめて「成人になる」とは、自分のことだけを考えることを卒業し、今まで以上に他人のこと、社会全体のことを思いやれる人になる、ということではないかと思います。そのために、私は今日皆さんに三つの提案をします。
まず第一に、学業を終えたら仕事を持とう、ということです。今の時代、物質的には大変豊かになり、中には仕事をしなくとも生きてゆける環境の方がいるかもしれません。しかし、仕事をするということは、食べてゆくためのお金を稼ぐ以上に、人生にとって大切な多くのことを学ぶチャンスでもあるのです。学校を卒業しても、成人になっても、「学び」はずっと続くのです。その意味で、皆さんにはぜひその貴重なチャンスを逃してもらいたくない。仕事を通して、ぜひ大きく人生を飛躍させていただきたいと思います。
第二に、何かボランティアをしよう、ということです。と言っても、決して大それたことをする必要はないのです。身近なことでいいのです。そもそもボランティアとは、「自発的」という意味。去年、新潟地震が起きたとき私たちが行った募金活動で、若い方々が本当に大勢、カンパをしてくださいました。みんな、うれしそうでした。みんな、いい顔をしていました。また大勢が新潟に実際に被災者の応援に駆けつけました。自発的に行動すると、多くの笑顔に出会えます。新しい何かが見えてきます。それは間違いなく皆さんの人生を豊かなものにしてくれるはずです。
そして最後に、選挙権を大切にしよう、ということです。たぶん、二十歳の皆さんの中に、選挙に関心のある方は余り多くないと思います。ある意味、無理もないことだと思います。学校でも、選挙の大切さを教わった記憶はありません。ところが、この選挙というのが、皆さんや皆さんの将来の子供さんらの社会のあり方を決定的に方向付ける、大きな役割を担っているのです。まだピンとこないかもしれません。でも、それでもいいんです。ピンとこなくとも、ぜひ全ての選挙であなたの大切な一票を生かしてください。
最後に、人生のもっともまぶしい時期を生きる皆さんへ。皆さんと同じ今日この成人の日を、色々な事情で明るい笑顔では迎えられない方々も大勢います。災害や事件・事故、病気に苦しむ新成人の方々も大勢います。どうかそんな仲間のことも思いやれる、心の優しい成人になってください。皆さんの人生が実り多きものとなることを、心よりお祈りいたします。
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