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国民を愚弄しているといっても過言ではない。テレビの前の国民も、唖然とされたのではなかろうか。民主党岡田克也代表が今日、今国会最初の代表質問を小泉総理に対して行ったが、小泉総理は岡田代表の再質問に対して事実上の答弁拒否を行った。再質問は9項目に及んだが、小泉総理は不敵な笑みを浮かべるような表情でその9項目をただ順番に読み上げ、「以上、すべてさきほど答弁した通りであります」といった趣旨の発言だけ残して、さっさと自席にもどってしまったのだ。岡田代表の再質問の中には、たとえば昨年廃案となった被災者生活再建支援法案に関する政治家としての小泉総理の考えや、また公務員定数の削減に関する「純減」計画値の確認など、具体的かつ明らかに再答弁が必要なものが多く含まれていたにも関わらずである。
こんな信じられない総理の対応に対する、河野洋平議長の対応も問題だ。こういう場合にリーダーシップを発揮してこそ、議長があの席から大臣らを見下ろして威厳を持って座っている価値があるというものだ。中立なはずの立場とはいえ、所詮、自民党に有利に振舞う議長に過ぎないのか。昨年も厚生労働委員会での自民党系議長の不作為には驚愕したが、今回はよりによって本会議場だ。あまりに露骨な不作為は非常に残念である。ましてやそれが、先日までの日経「私の履歴書」で激動の半生を述懐された河野氏であれば、なおさらだ。(ではこんなとき、議長不信任を出すと、どうなるか。それは淡々と多数決で与党に否決され、代わりに副議長(民主党出身)不信任を出されてそれを可決されてしまう。そうすると、民主党は副議長ポストを失ってしまうという、これが多数決絶対の世界なのである。)
確か小泉総理は閣僚に「失言」注意の喚起を行ったという話だが、当の本人が開会早々に与党のイメージダウンをやってくれた。「人生いろいろ」と同じように、明らかに国民を愚弄している。つまり民主主義の危機である。この総理では、議論が全くできない。今年も当然、郵政改革はおろか、いかなる政策に関しても説明責任は果たされないであろう。
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