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首相官邸

 

初めて足を踏み入れた。「民主党パキスタン地震支援対策本部事務局長」という肩書きで、前原代表の車に同乗し、国会から一分ぐらいの距離にある首相官邸に細田官房長官を訪ねた。新しく完成した官邸は、国会のような伝統・荘厳・重厚というイメージとは対照的に、現代アートのような明るくどちらかというとやや軽い感じである。ベンチャー企業の役員室に入るような感じで、ちょっと拍子抜けした。

小泉総理宛の申し入れ文書が、前原代表から官房長官へと手渡された。そして、パキスタン視察報告。しばしの意見交換。最初数千人と言われた犠牲者数は、既に4万人を超え、一説には政府が真実を隠していて、実は10万人以上という噂も出ている。現地の被災者は途方に暮れ、救助隊による救出・復旧の足取りは重い。民主党が現地に人を派遣するということになったとき、正直一体どれほどの貢献ができるものかと疑心暗鬼にもなったが、実際には、優れた現場の状況分析、そして多岐にわたる提言が行われた(詳しくは、http://www.dpj.or.jp/news/200510/20051020_01moushiire.html

一応、これで今回の対策本部のアクションはほぼ終わりだ。募金活動は党として続けるが、今後は行政を指揮する内閣が、民主党の申し入れも参考に、引き続き政府としての責任を果たしていくことになる。それにしても、対策本部事務局長というのは突発的かつ集中的に、大変な任務である。調べてみたら、昨年は国内地震やイラク人質事件などで対策本部が5回設置され、今年は何と年初のスマトラ沖大地震以来すでに7回設置されている。JR福知山線事故でも設置された。ほぼ、二ヶ月に一度の割合で、国内外のどこかで大規模な自然災害か事故か、あるいはテロが起きているということなのだ。いざ、何か起こればしっかり責任を果たすことは当たり前だが、しかし願わくばこの事務局長の任務がヒマを持て余すような平和な世界が続いて欲しいものである。

 
   
2005年10月20日
田嶋 要
 
 


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