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内閣改造

 

 学生の頃からこの日の翌朝の新聞のことだけは強烈に覚えている。「この人たちが日本の国の舵取りを行っているのだなぁ」、と感慨を持って眺めていた。だが、直接政治に関わっている今は、閣僚の面々と国会で直接関わったことがあるだけに、その思いはもう少し具体的だ。

 安倍さんが官房長官。まあ、将来の総理候補の本命としては予想されたポストだ。麻生さんと並んで靖国参拝賛成派。小泉総理のスタンスを貫いたほうがアジアは上手くいく、と早速発言していたが、どうなることか。それにしても、森派だらけである。

 私の所属する総務委員会の関係では、あの竹中さんが総務大臣だ。郵政の延長という意味では一貫性がある。私も道州制に関する本会議質問と、郵政に関する委員会質問を竹中さんにしたことがある。頭の回転が良いという印象はあるが、目指すべき社会に関する考え方はかなり米国寄りの感がある。公務員制度改革などでしっかり議論して行きたい。

 総務委員会でも時々得意の英語を英語らしい発音で答弁に交えていた麻生さん。念願叶って?外務大臣だ。英語は大丈夫かもしれないが、時々飛び出る過激な発言が少し心配。まあ、性格的には楽しい人だが。オリンピックに選手として参加した珍しいご経歴も生かして、うまく外交でリーダーシップを発揮してもらいたい。

 昔は彼女の国際政治の本を、私も好んで読んでいた時期がある。学者としては、ご主人様(猪口孝さん)と並んでそれなりに尊敬申し上げていた人。しかし、最近は本会議場で、小泉さんの発言に、まるで何かに“憑かれたように”熱心に拍手・声援を送る姿には、はっきり言って幻滅。怖いものすら感じる。一期目から閣僚。舞い上がらずにやってもらいたい。

 早速失言撤回は、杉浦法務大臣。「誤解を与えたのなら、訂正する。」政治家の常套句だ。でも、誰も「誤解」してはいない。誤解の余地のない、意味明確な発言を拙速にしたにすぎない。こういうところが、国民と政治家の距離を広げている原因の一つだと思う。もっと素直に「先ほどは失言をしました。撤回します。申し訳ありません。」と言えば、ずっと印象が良いのに。

 ところで、さすがに、あの方は法務大臣を降りられた。運命のいたずらで大臣などという無茶苦茶な仕事を任せられてしまったあのお方に、ご苦労様と言いたい。彼女のためにも、日本の国益のためにも、少なくともこれだけは良かった。

 いずれにせよ、内憂外患の日本。“偉大なるイエスマン”集団がこの国を誤ることのないよう、民主党がしっかりとチェック機能の役目を果たしていく。その責任はいよいよ重い。


 
   
2005年10月30日
田嶋 要
 
 


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