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文字通り、全国民注目の記者会見となってしまった。民主党自らがまいた種で、国のあり方の本質的議論とはかけ離れたところで、国民もマスコミも、国会も議員も翻弄され続けている。本当に申し訳なく思います。心からお詫びいたします。
永田氏の記者会見は、正直言って「何が言いたいのか、よく分からなかった」というのが、私の率直な印象だった。というのも、一方では、「不確かな情報に基づいて軽率に行動・発言した私が悪かったのです。すみません。」という素直な会見にも聞こえた。しかし他方では、「私の力不足で悪を暴ききれませんでした。すみません。」という正義の味方の会見にも聞こえた。
これまでの永田氏ほか党幹部の一連の発言と同様、今回の記者会見も、永田さん本人に“すべてお任せ”ではなく、国民へのメッセージが明確に伝わるように党としての周到な準備がなされたのではなかったのか。仮に今まではそれが抜け落ちていたとしても、少なくとも今回の記者会見ぐらいは、党の全知全能全精力を傾けて、失敗の無いように準備したのではなかったか。その結果がこの記者会見というのは、とても残念でならない。予算委員会での一番最初の永田さんの発言から今日の記者会見に至るまで、今回の問題の本質が、党のガバナンスだという私の印象は、今日の記者会見で更に強まった。
思うに、国会議員の多くは、組織での仕事の経験が少ない。今でこそサラリーマンから政治家になる者も与野党問わず増えているが、まだまだ少数派だ。大学を出てすぐに政治の世界に飛び込む、地方議員や政治家秘書や、そういうキャリアを経てきた国会議員は、当然組織の中で“揉まれる”経験がない。その組織のステークホルダー(株主やお客様や取引先や銀行など)との関係を危うくすることがないように、ガバナンスの様々な仕組みが組み込まれた組織の中で、それらを肌で覚えていく機会がない。「政党も組織だ」と言うのであるが、政党というのは、その点、実に危うい存在なのだ。議員同士の関係は、会社の社長や部長や平社員の関係と比較できるものではないからだ。それぞれが対等に、それぞれの有権者の方を向いて仕事をする。それが当然求められるし、それが組織としてのガバナンスを複雑にもする。これからは、この政治家の世界の特殊性を十分に認識し、また対外的には会社と同様の組織として責任ある発言・行動が求められる政党のあり方も認識し、政党のガバナンスの仕組みをゼロから組み立てていく必要がある。そうすることによって、また、そうすることによってのみ、国民の目線から見てとかく違和感が付きまとう政治家の言行を改めることはできないと思う。そして、政治の世界のキャリアが短い私のような人間こそが、「国民の目線」を党内で説き続ける役目を負っている、そのように感じている。
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