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たかが野球

 

 たかが野球と言うなかれ。WBCの日米戦で覆った判定で、日本代表チームから米国側の主催者に対して質問書が提出されることになった。野球と言えば米国。米国と言えば野球。米国の野球ファンも、今回のような後味の悪い出来事は放っておかないだろう。「自分達の判断は正しい」と言い張るのか。フェアプレーの国アメリカでどういう判断が下されるか、見ものである。

 「自分達の判断は正しい」と言い続けているのが、米国産牛肉に関する米国政府の態度である。日本への経済制裁をちらつかせる米国議員の発言が今月8日に報道された3日後、米国で三頭目のBSE感染牛が発見された。10歳以上の牛のようで、97年からの飼料規制強化の信憑性を損なうものではないと米国は言いたげであるが、どこまで真実やら。また同じ日、香港で特定危険部位を含む米国産牛肉が見つかり、急遽その牛肉の輸出業者であるスウィフト社から香港への輸入が停止された。まさに日本が再再開に向けて神経を尖らせているときに、こんなことが起きたのである。しかも、日本の農水省・厚労省が査察して合格を出していた処理工場の一つから出荷された肉である。いかに、原因究明も再発防止策も当てにならぬか、である。

 日本での特定危険部位を含む米国産牛肉の発見が、例外的なケース、単純なる人為ミス、と言い続けてきた米国であるが、今回のほぼ同時に出てきた二つのニュースはそんな米国の姿勢に強い疑念を抱かせるに十分なものである。WBC同様、「自分達の判断は正しい」と言い張るのか、それとも自らの非を認めるのか。ただし、こちらは「見ものである」などと悠長なことは言ってられない。食の安全のために、しっかりと国会で審議を尽くしたい。

 
   
2006年3月14日
田嶋 要
 
 


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