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歯医者受難

地元の歯医者さんらとミニ集会を行った。医療制度改革の中で、小児科や産科、放射線科の深刻な現状を耳にすることは多いが、実は歯医者はもっと厳しいということである。昔よりも虫歯になる子どもが減った、という話も聞いたことがあるが、実は格差社会がここにも暗い影を落としているらしい。

経済的に苦しい世帯では、歯の治療というのは他の医療サービスに掛かることに比べて、必ず後回しになるということのようだ。確かにそれは想像に難く無い。昔、電話代は水道・電気・ガス代に比べて滞納が多い(つまり、支払いが後回しになる)という話を聞いたことがある。サービスを止められても決定的には困らないからだ。要するにそれと似た話で、健康・人生にとって決定的ではない(と考えられがちな)歯の治療は支出が後回しになっているのである。

日本人は意外と「歯」については鈍感であるが、国際社会では「良い歯」を持っていることがその人の人生の成功にとって極めて重要であることは半ば常識といってもいい。国際社会で生き抜くために英語教育を小学校から始めるかどうかが議論になっているが、そんなことよりも、そもそも経済的な理由で日本人の「良い歯」が今よりもさらに少なくなっていくとしたら、これこそが結構由々しき事態なのである。

 
   
2006年9月8日
田嶋 要
 
 


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