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違和感のあるニュース


 ・大手銀行6グループが過去最高益を上げたこと
 ・法人税の減税を政府与党が検討していること
 ・いざなぎ景気を超えて景気拡大が続いているということ

 直感的にストンと落ちないことは、やはりどこかおかしいのである。

 銀行という業界は、何兆円という血税をつぎ込んで生きながらえている、要するにかろうじて民間とは名が付くものの、普通の民間の産業とは異質の業界である。「最高益」と言われれば言われるほど、納税者はなんだか馬鹿にされたような、騙されたような気がするはずだ。相変わらず銀行員の年収が他の多くの業種よりも上回っている(昔よりは相当下がったものの)ということにも、庶民はもっと怒っていい。事業リスクの限りなく小さい民間企業は、官の世界とほぼ同じなのだ。

 個人は相次ぐ増税や保険料引き上げ、年金受け取り減額と追い討ちを掛けられている時に、企業に対しては減税だという。一体全体、政府はどういう経営センスというか、(アン)バランス感覚を有しているのだろうか。税収が50兆円を超えそうだからといって、今は法人減税を議論する時ではないはずだ。経団連にお世話になっている見返りか。

 いざなぎを超えたというのは、「長さ」だけを比較しているのだ。実際の経済成長率は、今はいざなぎの時の5分の1なのである。つまり、「どうも実感が沸かない」という一般国民の皮膚感覚は極めて正常なのである。経済成長率が全く異なるのに、長さだけを比較して「超えた、超えた」と誇らしげに喧伝する政府は、これもまた国民を騙しているのに等しい。「だから何なの」と言ってやりたい。

 
   
2006年11月24日
田嶋 要
 
 


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