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日本のモバイルブロードバンドは世界最先端になったそうだ。パソコンと違って携帯の分野では日本は相当進んでいるということはかなり前から言われていたが、確かに自分の生活を考えてみても、例えばiMode抜きには今の生活が成り立たなくなってから、既に久しい。
先日、あるIT関連会社の社長さんから面白い話を聞いた。彼自身まだ30代の後半で、私などから見れば文字通りいわゆるインターネット世代なわけだが、彼のようなそんな世代で成功しているIT経営者も、少し後の世代の感覚とのズレを感じるという。その例として言われたのが、「絵文字」。今の10代などは、絵文字をメールに入れることが普通で、絵文字の入っていないメールを送ると、「先輩、何か怒っているのですか」という趣旨の電話やメールが返ってくるのだという。つまり、文字だけでコミュニケーションする手段だったメールが、そうでなくなってきているのだ。
実はこれって一見大した話ではないように聞こえるかもしれないが、案外その国の文化の大きな変容のプロセスのような感じがしてならない。その社長によれば、さらにそういう若い世代は、バーチャルの世界に常に浸ることで、その中の玉石混交の情報の中から、ウソと本物を見分ける嗅覚も身に着けるものらしい。そういえば、インターネット選挙運動解禁法案の検討の過程でも、そのようなことが韓国の先進事例として紹介された。
世に言うデジタルデバイドは地域格差を一般的には指すが、私の感じでは今の日本ではむしろ世代格差の方が大きい気がする。そして物心付いたころからインターネットが当たり前にある世代、つまり今の十代が社会の中核を担う時代には、その世代間のデジタルデバイドは消滅する。あと30年くらいだろうか。そのとき、いわゆるリアルとバーチャルの世界の境目、あるいはその両方からなる文化がどのようなものになっているのか、本当に予測が付かない。そして、それまでのあと30年くらい、つまりネット社会は益々広がる一方、政治や行政、ビジネスリーダーがデジタルデバイドの境界よりも年長の人々が占める間、ネット社会が生み出す光と影が、社会に大きな夢と試練の両方を与えることになるのだろう。
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