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安藤百福さんを偲ぶ


私の子供時代の強烈な"歴史的"出来事はもちろん色々あるのだが、その二つが日清の「出前一丁」の登場と、カップラーメンの登場である。今でも国会の自室で夕刻、小腹が空いた時にはカップラーメンと決まっている。

その発明者である日清食品の創業者会長、安藤百福さんが96歳で亡くなった。一度もお会いしたことのない方ではあるが、昔の日経新聞「私の履歴書」で感動して以来の、ファンである。カップラーメン発明の経緯が記されていたが、商品が世に登場した年次と、会長が亡くなったお歳を比較すれば、相当のご高齢になってから研究開発を始めたことが判る。自宅の庭に研究室を作り、そこに籠っての試行錯誤が続いたらしい。いつまでも現役、いつまでも挑戦、その情熱、信念、童心、素晴らしい。そして、その最期も、社員に毎年の年初訓示を半時間垂れ、社員とラーメンをすすって、翌日亡くなったとのこと。まさに羨ましい、見事な大往生である。

即席ラーメンやカップラーメンは、登場当初からいつでも「健康に悪い」といわれ続けた食品でもある。しかし百福さんは、まさにその96歳の天寿をもって、それが根拠無いことを証明された。お見事。わが人生もそのようでありたいと願いつつ、百福さんの心からのご冥福をお祈りいたします。

 
   
2007年1月6日
田嶋 要
 
 


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