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赤坂狂想曲


冗談とも本気とも取れる話だが、今度の参議院選挙の最大の争点の一つが、あの赤坂に建つ新議員宿舎だという。じつに馬鹿馬鹿しいと言いたいところだが、今、国会議員の間ではそれほどにまで頭の痛い、憂鬱な問題になっている。地元では支持者から聞かれる。マスコミからはアンケート依頼が舞い込む。早々と東京に中古マンションを買った同僚議員もいる。先手必勝、他の古びた議員宿舎は人気急上昇でパンパンだという。まさに、あの宿舎に入るということは、針のむしろなのである。 このまま行くと、入居者が少なすぎて、やがて資産売却されるのでは、とまで囁かれている。選挙区から電車通勤できる私はまだ気が楽だが、遠くの選挙区の議員は本当に気の毒である。

マスコミに煽られるのではなく、問題の本質は何かをよく考えないといけない。相場が月50万円のマンションに月10万円で入ることがけしからぬと言うのであれば、では相場どおり月50万円の宿舎家賃を国会議員が払って、その代わり国から議員に払われる歳費を月40万円値上げすればいいのか? そんなんでは何も変わっていない、それもけしからぬということになれば、ではそもそも「国会議員の歳費(宿舎などの福利厚生も含めて)水準は、どのくらい下げるべきか」という議論をすることになる。

自分自身、サラリーマンから国会議員となって、家族の手元に残る可処分所得がサラリーマン時代よりはるかに少ない現実を知っているから、そんな議論の必要性はあまり感じない。むろん、政治とはこれからの自分の人生のほどんど全ての時間を捧げるボランティア活動だと思っているから、サラリーマンより実入りが少ないことは、極めて当然のことだとも思っている。いずれにせよ、一部の私腹を肥やす政治家のイメージで、全ての政治家が贅沢をしている、あるいは贅沢な暮らしを望んでいるように思われていることからくる、悲劇である。政治とは、自分のお金に最も無頓着の人種が携わるべき職業であるはずだ。

 
   
2007年2月6日
田嶋 要
 
 


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