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衝撃の告白


昨晩珍しく少しTVをつけていたら、元裁判官という方が、自らの手がけた事件(「袴田事件」)の死刑確定囚について、「無罪だと思う」という告白をしていた。その方はもう相当な高齢であり、一緒に判決に加わった裁判官二名は既に他界しているということだが、彼の残された人生を、死刑囚のために出来ることをしたいと言っていた。裁判を手がけた元裁判官が、自分の職務として手がけた判決に後からこのような告白をすること自体、私は聞いたことがない。裁判官とて人間であるから、「裁く」ことの苦しみはもちろん想像できるが、特に今回はそれが死刑判決であったことから、その意味は大変重い。

先日も新聞記事で、最近の重罰化の流れの中で、死刑判決が確定し、死刑執行待ちの死刑囚がわが国には100人を超えた、という記事を目にした。中には何十年もその状態で刑務所に入っている者もいて、袴田死刑囚はその一人である。わが国の世論的には、死刑の廃止は今のところ常にマイナーな意見であり、あまりにもむごたらしい事件が多すぎる昨今、その世論は実に分かりやすいのではあるが、しかし私も立法者の端くれとして、この問題を改めて深く考えて見なければいけないと、昨晩のTVを見て感じた。一般人が、殺人事件のような刑事裁判に参加を要請される裁判員制度が、まもなく始まろうとしている。

 
   
2007年2月27日
田嶋 要
 
 


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