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孟母三遷


実は私と家族が暮らすマンションのすぐそばに今度10階建ての国家公務員の官舎が建つことになった。この手の話ではいつものことだが、もうプランを撤回できないような時期になって、(私は出席できなかったが)住民説明会が開かれた。部屋からの見晴らしが大きく影響を受けるご家庭が多いため、以来我がマンションではこの話題で持ちきりである。

「今どき民間企業の社宅も減っている方向なのに、公務員官舎が新規に建築されるのは如何なものか」という素朴な疑問から、財務省にヒアリングをした。その結果、確かに雇用主が住宅を提供するという福利厚生自体、官民問わずここ10年相当減ってきている。私のマンションそばに新築される官舎も、そのような集約の結果として選定された立地ということであった。そこはまあ理解できるし、官の努力も認めるが、それでも税金で新築官舎を本当に建てる必要があるのか、むしろ公団とか色々な空き部屋を借り上げて手当てすればよいではないか、という疑念が残る。

さらに今日、新たにマンションの方から聞かされたのは、その官舎ができることで、官舎とマンションに隣接する小学校に、マンションの子ども達が入れなくなるのではないか、という不安の声である。孟母三遷ではないが、うちのマンションの購入者は、「小学校が目の前にあるから」という立地で買っている人も多いらしい(私にとってもそれは購入決断の一要因だった)。その後に子ども人口が急増して、目の前にある小学校に子どもを通わせられないような事態ともなれば、これまた悩ましい問題である。およそ国政とは次元が違う話だが、こんな地域の悩みにも時として答えを出していかねばならない。

 
   
2007年3月21日
田嶋 要
 
 


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