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選挙モードに入ってきた。国会での法案審議も明らかにスローダウンしてきている。
既に13ヶ所での知事選挙も始まっているが、中でも注目は言うまでもなく東京都知事選挙だ。テレビでもいろいろなところで候補者による討論会が行われている。かつて私が米国に暮らしていたときに丁度クリントン大統領の誕生した大統領選挙が行われたが、選挙結果に絶大な影響を及ぼすといわれるTV討論が国民の大関心事で、私も多くの米国人とともにバーの巨大スクリーンでビールを片手にTV討論を観、論評を楽しんでいた。都知事選挙はそれを少し髣髴(ほうふつ)させるのだ。
東京都知事選挙がこれほどに関心を集めるのは、もちろん東京都が日本最大の自治体だとか、それゆえに国政にも影響が大きいとか、そういうのももちろん理由ではあるが、しかしもう一つ感じるのは、一票を持つ東京都民のみならず全ての国民が、国政選挙で果たせない思いを果たすという側面があるのではないか。
日本は憲法に基づいて議院内閣制を採用しており、国の代表つまり総理大臣を大統領のように国民が直接選挙で選ぶことができない。最近の憲法議論の中でも、議院内閣制を廃止して二元代表制にすることを提案する改正案はあまり見かけない。まあ、長い歴史の中で我が国はこの議院内閣制が定着をしているということなのであろうが、その帰結として総理大臣は国民から遠いところで勝手に決まるわけだ。
総理大臣が無理ならせめて東京都知事だけでも。やはり直接選挙は国民にとってわかりやすいし、政治を身近にするには優れている。大いに盛り上がり、そして他の統一自治体選挙や参議院選挙の投票率アップにも繋がってもらいたいものである。
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